ソニーから究極の超高感度ミラーレス一眼カメラα7sの発売が発表された。
ISO感度409,600がどのくらい凄いかというと、ISO100に比べて絞りが12段階絞れるということだ。
ISO100の標準カラーフィルムでF1.4全開、シャッター1秒で「ろうそくを吹き消す少女」の写真を映せる場合、ソニーα7sを使うとシャッタースピード120分の1、絞りF8で撮れるということを意味する。これは、フィルムカメラでいうと真昼の屋外(直射光の当たっていない被写体)を写す場合の条件。
すなわち、ソニーα7sを使えば、裸眼で見える光景なら誰でも手ぶれやピンボケを気にせずに綺麗な写真が撮れることになる。
画素数は1220万画素と少な目であり、A3サイズの写真をプリントするには少し無理がある。動画撮影や、一般人やアマチュアの写真家が静止画を撮る目的には最高のカメラといえる。
カールツァイスレンズ搭載の超高性能コンパクトカメラRX-1とRX-100でニコン・キャノンを不安にさせたソニーが本丸に近いところで「これでどうだ」とバシッと叩き付けたカードのように見える。
むしろ、注目されるのはソニーの次の一手ではないだろうか。CCDを制覇したソニーが本丸の高級一眼カメラ分野で、ニコン・キャノンがすぐには真似のできない新製品を発売する時期が迫っていることを感じる。
関連記事:
ISO感度409,600はソニーのアルファ7Sだけではない、NIKON D4S、CANON 1DXと比較