カネボウ化粧品の白斑問題(美白成分ロドデノール)静岡・山梨集団訴訟の口頭弁論 | 定年ジョイ - 卒サラ起業塾

カネボウ化粧品の白斑問題(美白成分ロドデノール)

カネボウ化粧品の静岡・山梨での集団訴訟について第1回口頭弁論が5月9日に静岡地裁で開かれ、「カネボウ側は請求棄却を求めた」と報じられました。

カネボウ化粧品の美白成分ロドデノールを含有する化粧品による白斑問題は昨年9月に東京都の41歳の女性が4800万円の損害賠償の訴えを起こして以来、大規模な訴訟の動きは下火でしたが、4月に静岡・山梨両県の30~70代の女性14名が一人当たり500万円の慰謝料を求める訴えを静岡地裁に提出していたものです。

ひとりあたり500万円というのは「とりあえず」の金額で、「弁護団は、慰謝料を含む1人当たりの損害額は約3千万~8千万円、総額約6億円に上ると見込んでおり、訴訟の展開によっては支払い増額を求める方針。」と報じられています。

今年の2月25日現在で15,000人が被害を訴えているとのことですから、もし一人当たり500万円で15,000人と和解する場合は、総額750億円という計算になります。

化粧品メーカー上位数社の場合、750億円の賠償責任を果たせる企業は何社あるでしょうか?ひとつ明確なのは、花王はそれが可能な企業体力であるということでしょうか。

それにしてもカネボウ白斑問題は2013年7月の勃発以来、被害者数が膨らむ一方で、賠償問題は非常に遅々としているという印象を受けます。日経記事の日付順に時系列をおさらいしておくと:

  • 2013/10/10  カネボウ白斑問題、花王「収束を全面支援」
  • 2013/10/09  花王、カネボウを吸収、白斑問題で、研究・生産部門を統合
  • 2013/09/23  「白斑」で初提訴、カネボウに損賠請求
  • 2013/07/08  カネボウ化粧品、自主回収――独自成分、各社競い合い、業界全体に激震

生死にかかわる問題でなく、メイクでかなりカバーできるという点が、薬害問題などとは異なるのは確かです。また、被害者の大半は、時間の経過とともに白斑が自然治癒し、怒りもトーンダウンしてくるということもあり、花王もそれを願いつつ「誠意は見せるが賠償額等の結論は先延ばしにする」という作戦を取る可能性も否定できません。

ただ、カネボウ白斑問題が解決するまでは、資生堂、コーセーと花王の間には、超一流化粧品メーカーと、「問題の化粧品メーカーを買った洗剤メーカー」という格差が、いつまでも意識に残るという気がします。早期決着が花王のためになるのではないかと思う次第です。

カテゴリー: 投資・経済

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